7月2日に、国税庁から平成30年分の路線価が発表されました。
路線価とは、土地を相続等した際の相続税を計算する基準となる1平方メートル当たりの価格で、毎年7月に更新されます。

ここ数年不動産価格は上昇を続けており、今回の路線価発表でも全国平均で前年比0.7%アップと3年連続上昇でした。
また、上昇率も前年の0.4%と比べて0.3ポイント拡大しています。

特に33年連続日本一となった東京都中央区銀座の鳩居堂前は、なんと1平方メートルで4432万円!。
昨年バブル期の最高値をついに超えたのですが、今回も前年比9.9%のアップとなり、過去最高を更新しています。

この話題を聞くと、1992年のバブル崩壊後25年経ってようやく土地の価格が戻ってきた!と思いがちですが、実はバブル並みになっているのは東京だけです。
主要都市における路線価のピークであった1992年頃の数字と今回の数字を比べると以下のようになっています。

東京 バブル時3650万円⇒今回4432万円
横浜 1804万円⇒1024万円
名古屋 1942万円⇒1000万円
京都 2080万円⇒475万円
大阪 2830万円⇒1256万円
神戸 2020万円⇒392万円

東京以外は、まだ半値から5分の1くらいのレベルにしか戻っていません。
と言うより、東京だけが戻ってはいけないハズのレベルにまでなっている、といったほうが正しいかも・・・。

私の住む関西エリアも海外からの旅行客の特需で地価が上がっていると言われていますが、バブルの頃に比べるとまだまだというのが分かりますね。
都市部を離れますと路線価がついていないエリアも多いのですが、一度自分の住んでいる土地価格を概算してみるのも面白いかと思います。
国税庁平成30年分路線価