以前からアナウンスされておりましたが、いよいよ来年の一月から個人の電子申告(e-Tax)において、マイナンバーカード(電子証明書)が不要になります。
今回、国税庁から“ID・パスワード方式”という仕組みを導入する事が公表されました。
(詳しくは国税庁のパンフレットをご覧ください。)

ネットバンキングなどと同様、事前に税務署で取得したIDとパスワードを使えば、マイナンバーカードは一切不要で電子申告が可能になるという事です。
今まで電子申告の最大のハードルは、“マイナンバーカードの取得とパソコン上での電子署名手続き”でしたので、これは非常に画期的だと思います。
(従来通りのマイナンバーカード方式も存続します。)

“IDとパスワード”を使ったネットサービスの利用は、国民にも既に馴染みがあり、一気にオンラインでの確定申告が進む可能性があります。
また、紙での提出は書類を受け付ける税務署も相当大変ですので、国にとっても事務負担が軽減され大きなメリットがあるでしょう。

珍しく(!)、国民にとっても行政にとってもメリットのある良い改正だなあ~、と思いきや・・・、
このパンフレットの最後の文章を読むと、がっくりします。

この“ID・パスワード方式”は、
“暫定的な対応であるため、お早めにマイナンバーカードの取得をお願いします。”
ですって・・・。

これはあくまで当面の措置って事で、場合によっては“ID・パスワード方式は廃止!”、という可能性も将来的に有るという話かと。
3年後に何らかの見直しが検討されるようですが、そりゃないぜ~、って気がするのは私だけでしょうかね。