世の中オミクロンでたいへんですが、いよいよ確定申告シーズンが近づいてきました。
実は、地味だけど非常にありがたい改正が今回は有ります。

令和3年分確定申告から、電子申告に限ってですが、医療費控除を受ける際の“医療費通知書”の原本追送が不要になります(自宅等で5年保管)。
この“医療費通知書”には、その年の1月から9月頃(保険によって期間は多少異なります)までの医療費の合計額が記載されており、医療費控除を受ける際に細かい領収書の足し算をする必要がなく、おまけに、この通知書を提出すれば、該当する領収書の5年保管も不要になるすぐれものです。

ただ、唯一の難点は、今までこの通知書の原本提出が必ず必要だった事。
平成29年以降は医療費の領収書原本の提出が不要になったにもかかわらず、領収書に変えて通知書を使うとその原本は提出しないといけないという謎のルールでした。

せっかく電子申告でスカッとオンラインで確定申告が完了しても、後からわざわざ控え用の返信用封筒を付けて郵送する手間がかかり、それなら紙で申告書出すのと一緒やんって話でした。
領収書の原本という“重要証拠”が提出不要になったのに、それに代わる医療費通知書は原本提出必須って、どう考えてもおかしいですよね・・・。

これが今回の確定申告から変わりますので、医療費控除に関してはオンラインだけで完結も可能になります。
ただし、紙で提出の場合は従来通り原本提出が必要ですのでお間違いなく。

以下の国税庁資料の左上部分に、もの凄~く小さい字で書いてますので、まあ国税としてはイヤイヤ認めたかもしれませんが、非常にありがたい改正ですね。
医療費控除を受けられる方へ~