以前取り上げた、“脱税で告発された寝屋川市職員”ですが、今週大阪地裁で、懲役6月、執行猶予2年、罰金1200万円の判決が言い渡されました。
執行猶予付きとはいえ、既に多額の追徴税額を課されておりますので、罰金1200万円という判決は結構厳しい気もします。

ところで、当初このニュースが出たときから、“なぜ当り馬券が国税側にバレたのか?”という点が話題になりましたよね。
その部分の経緯が、以下の判決文から少し読み取れます。

“大阪国税局の担当者の、別の脱税事案の捜査との関連性があったという主張は信用できない。”
“だが、銀行の了解があり、調査している。違法の程度は重大とは言えない”

これはそもそも、職員側の弁護士が、
“大阪国税局の調査官が、この職員の銀行口座をこっそり調べるのは違法だ!!!”
と主張したのに対して、

怒られた(?)大阪国税局の調査官が、
“いやいや、別件の脱税調査で銀行の口座を調べてたら、たまたまこの職員の口座が目に入りましてん・・・。”
“悪気は無かったんでっけど、やっぱり億単位の入金が目に入ると気になりますんで・・・”

“ちょっと調べたら馬券の脱税が見つかりまして・・・”
ってな適当な答えをしたんでしょうね。
(モチロンすべて私の妄想です)

裁判所も、この大阪国税局の調査官の言い訳を“信用できない”と一刀両断してますが、
まあ銀行も了解してるし、しゃあないやん、という判決ですね。

税務調査官がこそっとチラ見して情報を得ることを“横目”と言うそうですが、この職員の口座情報を得ていないとこういった事は出来ないはずですので、そもそもどこから“当り馬券情報”が漏れたのかはやっぱり気になります。