持続化給付金の不正受給のニュースが後を絶ちませんが、なんと現役の税務署職員が、ニセの確定申告書を作成して給付金を不正に受給していた疑いで逮捕されました。
報道によりますと、ニセの申告書を100件以上作っていたようです。

税務署の中の人なんで、ニセの確定申告書を作るのはお手の物だったでしょうが、100件以上やってバレないと思ったんでしょうかね・・・。
でもこれは氷山の一角だという気がしています。

以前もこのブログで書きましたが、今回の持続化給付金の“不正受給”の件数は膨大な数にのぼると推測されます。

経済産業省のサイトで、12月1日現在の給付件数と給付金額は以下のとおりです。
給付件数・・・383万件
給付金額・・・5兆円

給付額は個人最大100万円、法人最大200万円ですから、逆算すると個人への給付がざっくり270万件、法人が110万件くらいあった事になります。
あくまでざっくり概算ですけど、ざっくりでもおかしすぎる数字です。

国税庁の発表では、毎年確定申告している個人事業主(事業所得者)は170万人程度です。
日本の個人事業主“全員”に100万円配って、さらに100万人も毎年税金を納めていないかもしれない人達(???)にお金配った事になります。
(フリーランスと呼ばれる人も対象なので、事業所得以外のケースもあるでしょうが余りにも数字がオカシイ)

この給付金の条件は、売上が前年同月の半分になる月が1カ月無いといけないのですが、いくらコロナで影響を受けたとはいえ売上が半分以下になるのは限られた業種のはずで、日本中の個人事業主全員が当てはまる訳ないです。
ちょっと数字の分かる財務省辺りの人が見れば、不正受給だらけなのは明白だと思うんですがね。

正直、コロナは緊急事態なので、多少は不正があっても給付優先で仕方ないか、と思ってました。
が、これはひどすぎる・・・。

恐らく数十万件レベル(百万件レベル?)で、本来貰うべきではない方々が受給している気がします。
経済産業省に任せるのではなく、国税庁や警察が動くべき話ではないでしょうか。