先日、国税庁から平成28年度分の“会社標本調査”の結果が発表されました。
毎年この時期に、日本中の会社の売上や利益等の状況を国税庁が公表するものですが、確定申告書を基に集計しますので、恐らく法人の業績調査としては一番正確なものかと思います。

今回の調査結果によると、利益計上法人数が前年比+3.3%で6年連続の増加、また全法人に占める欠損法人(ざっくり赤字の会社)は63.5%と7年連続で減少しています。
森友問題や書類隠蔽問題で先行きが不透明になってきた安倍政権ですが、少なくともアベノミクスのおかげで会社が儲かっている事実だけは明らかですね。

さて、今回ちょっとこの調査の最後のページ“法人数の内訳”というところに注目してみました。
現在、日本にどのくらいの数の会社があるか資本金別に記載があります。

まず、合計の会社数(連結法人除く)は、2,658,480社です。
日本に会社は300万社くらいあるとよく言われますが、正確には266万社くらいですね。

で、資本金別にみますと、以下のようになっています。
・100万円以下・・・34万1585社
・100万円~200万円以下 ・・・5万8266社
・200万円~500万円以下 ・・・115万8967社
・500万円~1000万円以下・・・73万1119社
・1000万円超・・・36万8543社

日本の会社の約58%が資本金500万円以下で、資本金1000万円を超えている会社はたった14%程度しかないんですね。
一般の方にはあまり興味の無い数字かもしれませんが、今後会社設立を検討されている方々にしてみれば、“資本金がこのくらいでもいいんだ!”と、感じるのではないでしょうか。

勿論、資本金はあくまで最初の“元手”にしか過ぎませんが、興味のある方は、国税庁の平成28年度分会社標本調査の最後のページをご覧ください。