今週、国税庁から平成21事務年度(平成22年7月までの一年間)の法人税の課税状況が発表されました。
毎年この時期に発表される数字ですが、直近の一年間で日本中の会社がどのくらい税金を納めたか等が公表されます。

この中の数字で、黒字で申告した法人の割合が25.5%と過去最低を記録したというものがあります。
日本のすべての会社のうち、黒字で申告しているのは4分の1余りしかないんですね。

国税庁発表資料リンク
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2010/hojin_shinkoku/01.pdf

バブル崩壊後から数年前までは、およそ3割強が黒字という割合で推移していました。
それがここにきて一気に悪化しております。

昔の話ですが、かつてをさかのぼれば6割以上が黒字申告だった時代もあるそうです。
中小企業の場合、役員報酬等を多く払って赤字申告となっている事も多いのですが、今回の悪化は明らかに不景気の影響でしょう。

来年以降は“製造業等で改善が見込まれる”という事ですが、早くこのトンネルを抜け出したものですね。