今週、厚生労働省の諮問機関から、今年度の最低賃金についての答申がありました。
まだ確定ではありませんが、概ねそのままの数字で都道府県ごとに10月頃からの賃金に反映される見込みです。

答申では、全国平均の時給が27円アップの901円となり、東京都や神奈川県ではついに時給1,000円を突破しました。
関西エリアでいいますと、大阪が964円、兵庫が898円、京都が909円で、京阪神エリアでも時給900円以上が当たり前になってきます。

時給1,000円と言ってもピンとこないかもしれませんが、週休2日8時間労働という一般的なフルタイム勤務で月給16~7万円に相当します。
アルバイトやパートさんでも、フルタイムで働けば毎月平均でそのくらいは貰えるという事です。

2018年厚生労働省の発表では、高卒初任給の平均が16万6600円です。(大卒は20万6700円)
つまり時給1,000円というと、高卒初任給とはいえ“正社員になって貰える月給”に相当するんですね。

月給16万円ではまだまだ少ないという環境の人も多いでしょうが、少なくとも、正社員とアルバイトの賃金の差はどんどん無くなってきているように思います。
今年初めには、アルバイトへの賞与支給を認める高裁判決がありましたし、いろんな意味で“正社員”にこだわらなくていい時代になってきているのかもしれません。

ちなみに、大卒初任給の月給20万円余りを時給にひきなおすと1,200円余りです。
アルバイトの募集で“時給1,200円”と書いてあれば、単価は“月給20万円の人と一緒くらい”という感じですね。