今週、政府は消費税増税による景気落ち込みを防ぐ為、9項目の施策を発表しました。
9項目もあるのか!凄い!!と一瞬思ったのですが、よく読むと、後半の5項目は既に決定している食料品等の軽減税率の話や抽象論が多く、あまり中身は無い気がします。

一般国民に関係ありそうな具体策は、9項目のうち前半の4つくらいでしょうか。
1.プレミアム付き商品券の発行・・・2万円で2万5千円分の商品券発行
2.キャッシュレス決済時のポイント還元・・・中小店限定で還元率5%のポイント付与、9ヶ月限定
3.自動車、住宅購入者への税制優遇・・・省エネ耐震住宅のポイント付与、住宅ローン減税拡充、自動車税等の軽減
4.個人番号カードへのプレミアムポイント・・・中小店ポイント還元実施後の一定期間、自治体ポイントを付与

ただこの4つも、恩恵を受けれる人はそれぞれかなり限定的です。
プレミアム商品券は低所得世帯(住民税非課税レベル?)や0~2歳の育児世帯のみが対象で、一般家庭の何割(パーセント?)くらいが該当するのか微妙。

ポイント還元が5%という数字は凄いものの、クレジットカードを持たない若者や現金しか使わない高齢者等にはメリット無し。
マイホームや車を買う人もそう多くは無いでしょうし、個人番号カードを持ってる人なんてごくわずか。

景気対策9項目もやりまっせーー!!!、とぶち上げたものの、それぞれのバラマキ具合はわりと控え目で、アナウンス効果だけをを狙っている気もします。
唯一本当に頑張ってそうなのがポイント還元を5%に設定した部分ですが、2%消費税上げるのに5%ポイント還元って何?と逆に意味不明。

いや、意味不明ではなく政府の意図は明瞭で、消費税対策に便乗してキャッシュレス化やマイナンバーカードの普及を進めたいんでしょうけど、2%引上げの対策に5%還元はさすがにやり過ぎな気がします。