1月も終わりに近づき、そろそろ今年も個人の確定申告の足音が聞こえてくる時期です。幣所ではほとんどの申告作業を電子申告で行っていますが、今年に入ってeTaxの仕様が大きく変更されました。

仕様の変更といっても本来の申告機能の変更ではなく、ログインまわりのセキュリティです。従来は、個人のID番号(識別番号といいます)とパスワードだけで自分のeTaxメッセージボックスにアクセス出来たのに、今年に入ってマイナンバーカードを要求されるようになりました。

以前このブログでも記事にしましたが、今年からマイナンバーカード無しでも電子申告できるようになりました!国税庁大英断!!素晴らしい!!!、くらいに褒めてたのに・・・。その一方で、自分宛のメッセージ見るのにマイナンバーカードを必須にするなんて、結局カード無かったら使い辛いままやん!、って話です。

実はマイナンバーカード無しでも、無理矢理ログインしてメッセージボックスにアクセスは可能です。そうすると見れないメッセージは一部のみですが、全部見れないのはやっぱり不便です。

しかも驚くのは、パソコンのブラウザがChromeだと、 “Internet Explorer 11でしかアカン!”って無理矢理 Internet Explorer 11 を使わそうとするところ。マイクロソフト本人がもう止める方向のブラウザ(今はEdgeですよね)しか使われへんシステムって、どんだけ時代遅れやねん!

以前からeTaxは Internet Explorer 推しだったのですが、メッセージボックスへのアクセス程度であれば普通にChromeでも可能でした。ところが今年に入ってから、Chromeではログイン時にポップアップでエラー表示が出る始末・・・。

一般の方は、一年に一度この時期だけeTaxに触れるという事がほとんどでしょう。恐らく相当戸惑っておられるのではないかと思います。

“マイナンバーカード無しで電子申告”とか、“スマホだけで電子申告”とか、宣伝文句がむなしすぎます。eTaxの本来機能に関しては年々使い勝手が良くなっていたのに、ここへきてChromeでのログインエラー表示や、メッセージボックスの意味不明なセキュリティー強化は、ただただ、残念の一言です。

何が何でもマイナンバーカードを使わせたい財務省の意向なんでしょうが、強引過ぎて、逆に国民のマイナス感情を助長してる気がします。