今週、ビックリするニュースがありました。
報道によりますと、愛知県江南市の市役所元職員が、在職時に、住民基本台帳システムから不正に入手した個人情報を使い、他人名義の虚偽の確定申告書を税務署に提出していたというものです。

個人の確定申告書というのは、一定の個人情報等が入手できれば、他人でも作成して提出することは可能です。
一応本人のハンコを押す欄はありますが、認め印でもかまわないので、100円均一のお店等で認め印を入手すれば、提出できてしまいます。

勿論ある程度の知識は必要ですが、市役所の職員であれば住民のさまざまな個人情報にアクセス出来ますし、偽造の確定申告書を作る事は難しくなかったのかもしれません。
(簡単でも、どうせすぐバレるので、普通はしないでしょうが。)

でも驚くのは、その動機です。
何かお金でもだましとろうとしたのかと思いきや・・・、単なる嫌がらせだったようで・・・。

なんでも、この元職員は市民サービス課の担当だった頃、窓口対応で当該住民とトラブルになった事があるようです。
で、その恨みを晴らすために、嫌がらせでこの住民に高額の収入があるかのような偽の確定申告書をわざわざ作成して、税務署へ提出していたそうです。

税務署としては、高収入の確定申告書が提出されているのに、その後税金が納められないので、当然本人に連絡します。
本人は全く知りませんので、突然税務署から高額の税金の督促をされてビックリ仰天するという作戦(?)でしょう。
(税務署の対応の詳細は記事に無いので、この辺りはあくまで私の妄想です)

この元職員のパソコン内には、この嫌がらせ行為のことを称して、“税務署アタック食らわしたった”という記述が複数あったとか。
“税務署アタック”って・・・、上手い事言うなあ・・・、じゃないですよね・・・。

パソコン内には100人以上の住民の個人情報があったようで、この一件だけでなく余罪は相当ありそうです。
それにしても、こんな手間隙かけて、単なる嫌がらせをする公務員がいることに、ただただ驚くばかりです。