関西電力の役員らが、原発の立地する福井県高浜町の元助役から、7年間で総額3億2千万円もの金品を受け取っていた事実が発覚しました。
受取っていたのは関電の会長や社長を含む20名で、単純に割っても一人当たり1600万円という非常に高額な金品が贈られていたことになります。

関西電力は民間企業ですので、公務員と違って単純な贈収賄罪にはならないでしょうが、その金額の大きさに原発問題の闇の深さを感じずにはいられませんね。
で、なぜこの闇深い話が表に出たのかというと、原子力発電所の関連工事を請負う建設会社への税務調査が発端のようです。

昨年1月に金沢国税局がこの高浜町の建設会社の税務調査を行ったところ、工事受注の手数料として元助役へ3億円の手数料を支払っていたことが判明。
その元助役も調査をしたところ、こういった資金の流れが分かったようです。

建設業界にはありがちなバックリベートかもしれませんが、20人もの個人に千万円単位とは恐れ入りますというか何と言うか・・・。
個人から個人へ現金を渡しただけだと表沙汰になりにくいですが、そのお金の出処である会社へ税務調査が入った為に、まさに芋づる式に全部ばれてしまったというパターンのようです。

それにしても関西電力の中の人、これほどの金額を貰っていても何も感じなかったんですかねえ。
社内調査の結果これらの金品受領が発覚したという事ですから、“バレなきゃ良いや、貰っとこ!”の人も結構いた印象があります。

社長の言い訳としては“返すに返せず預かっていた”ということですが、“預かっていた”って・・・。

3億円という金額の大きさに一瞬驚いたものの、多分氷山の一角に過ぎない話で、全国の原発立地にからむリベートって、この何十倍(何百?)もありそうで、本当に怖すぎる世界です。