いよいよ確定申告の時期が近づいてきました。
2月18日を過ぎると税務署は大混雑する所が多く、申告書を提出するだけなのに随分並ばないといけないケースがあります。

単に還付だけの申告の方はもう受付が始まっていますので、出来るだけ早い時期に税務署へ行くか、郵送を利用されるのが良いでしょう。
で、そんな混雑を避けたい方に最適なのが、電子申告。

パソコンだけで申告が出来てしまう優れものです。
今年から生命保険料控除等のハガキの追加郵送も大部分が不要になり、本当にパソコン操作だけで確定申告が完了します。

しかも今年は、電子申告すると5千円税金が安くなる!
良い事ずくめ!!!・・・なんですが。

重要な注意点があります。
それは、電子申告するには本人確認用の”ICカード”と、そのカードを読み込む為の”ICカードリーダー”という器具が必要と言う事です。

ICカードとは、一般の方の場合、市役所で申し込まないといけない住基カードの事です。
カードリーダーとは、そのカード情報をパソコンに読み込む為に必要な器具で、電気屋さんで売ってます。

で、一般のサラリーマンの方で既にICカードを持っていたり、カードリーダーを常備してる人なんてほとんどいませんよねえ。
つまり、普通の人が”さあ今年は電子申告で簡単に済ますぞ!”と思っても、すぐには出来ないと言う訳なんです。

電子申告すると5千円税金が安くなると言うのは、実は、ICカードとカードリーダーを買うと5千円くらいかかるので、その分税金を安くしましょうというだけの話です。
おまけに今のところ法律では、5千円の控除は一人につき19年か20年のどちらか一回しか使えませんから、今年5千円安くなっても来年以降は安くなりません。

昨年も書きましたが、国を挙げて電子申告を普及させている訳ですから、もう少し使い勝手をよくして欲しいもんです。
普通に紙で確定申告書を提出する場合には本人確認なんて全くしませんし、実印じゃなく三文判を押して普通郵便で提出してもOKなのに、電子申告になったとたんにICカードまで必要なんて・・・。

どう考えてもバランスを欠いてると思うのは私だけでしょうか。