今週、マイナンバーカードを免許証としても使えるようにするという話が出てきました。
あまり話題になってませんが、来年2021年3月からは健康保険証として利用できる事が一応決まっておりますので、さらに使い勝手の良いカードにしようという事ですね。

ただ残念な事に、マイナンバーカードの評判はすこぶる悪いです。
なんでこんなに嫌われる羽目になったのか正直ナゾですが、周囲の人でこのカードをポジティブに捉えている人はほとんどいないと言っても良いでしょう。

なんか国に管理されてるみたいでイヤだ!
落としたら大変だ!
個人情報が洩れたら困る!

というネガティブな感覚が染みついているようです。
また政府が無理矢理普及さそうと一生懸命なのも、逆に国民の不信感をかきたてている気がします。

制度が始まった当初に、個人番号は超重要な個人情報で“他人にマイナンバーを知られると死ぬほど大変!”、と刷り込み過ぎたのが災いしてるのかも。
でも、皆様すでにお持ちの、免許証にしても、保険証にしても、パスポートにしても、

国が国民を管理するのに思いっきり利用してるし、
落としたら大変だし、
マイナンバーカード以上に個人情報満載な訳で、

まあ、そこまで嫌いにならなくてもエエやん、と個人的には思うんですけどね。
別に私が税理士だからという事では全然なく、免許証や保険証やパスポートが全部一体型のカードになったら便利で楽やん、と思うだけです。

ただ、利便性が上がる一方、リスクが集中しますので、“落としたら怖すぎる!!!”感覚は当然です。
また、免許証やパスポートもそうですが、てんこ盛りの個人情報が物理的に見えてしまうカードタイプは気軽に利用しづらいです。

そこでやっぱり思うのは、スマホアプリのマイナンバーカードを作って欲しいということ。
指紋や顔認証によってのみカード情報を表示する仕組みにするとか、表示する情報をQRコードにして、覗き見で情報を盗まれないようにするとか、なんか上手い事アプリを作って欲しい。

スマホアプリで生体認証等を必須にしておけば、一番皆様が怖がる“落としたら怖すぎる!!!”はクリア出来るかと。
アプリだと“偽造”とか“成りすまし”がやり易い側面はあるかもしれませんが、免許証やパスポートの偽造は太古の昔から世界中でありますし、2段階認証とか生体認証とか駆使すれば、少なくとも物理カードよりセキュアなものは作れそうな気がします。

まあ兎にも角にも、ここまで国民に染みついたマイナンバーのネガティブイメージを払しょくするのが先でしょうけどね。