すったもんだした103万円の壁ですが、どうやら20万円アップの123万になりそうです。
178万円まで一気に引き上げるのは難しいにしても、配偶者特別控除の一定ラインでもある150万円位には上がるかと思っていたのですが、結局ショボい数字に終わりそうです。
先の衆議院選挙で与党が過半数割れとなり、国会で法案通すには野党のどこかと手を組まねばならないので大変だ!、と一時は国民民主党がキャスティグボードを握って得意満面でした。
補正予算を通す際に178万円を“目指します”という微妙な合意を国民民主党としたものの、まあ178万円目指すだけだから、ちょっと上げれば良いでしょって感じでしょうか。
どうやら次の本予算の議決の際は維新から票を貰える見込みがたったようで、さすがの自民党流“手のひら返し”とでも言いましょうか・・・。
補正予算前はあれだけ国民民主党に媚びていたのに、次の相手が見つかった瞬間、今までの恋人はあっさり振ってしまうというね。
有頂天になっていた国民民主党の足元を軽くひっくり返した政治力は、ある意味、さすが自民党なかなかやるなあ~、と感心すらしてしまいます。
まあ衆議院で与党過半数割れと言っても、足りないのは18票程度です。
野党も一枚岩ではないので、国民民主党に限らず、ちょっとエサをチラつかせて野党のうちどこかをなびかせれば法案を通せるレベルなんですよね。
28票だけで国を動かせる気になっていた国民民主党も、少し頭を冷やす良い機会になったかもしれません。
それにしても、たった20万円でしかも住民税のほうの控除は変えないようですので、手取なんてほとんど増えません。
正社員で働いているサラリーマンで年収440万円以下の方は、所得税率が5~10%のゾーンです。
つまり、20万円控除が増えても年間で1~2万円の手取り増加にしかなりません。
一歩前進というよりは、半歩すら進まなかった位の数字でしょう。
いやいや・・・、自民党と国民民主党では役者が違ったとしか言いようがないですね。