今週7月1日に国税庁から2024年分の路線価が発表されました。
2024年中に相続や贈与があった場合に、この路線価によって不動産を評価して相続税や贈与税が課税されます。
路線価に税率を掛けて税額が決まりますので、納税者の立場としては低い方が良いのですが、全国平均で2.3%の上昇となりました。
コロナがおさまって観光需要や人の流れが戻ってきている影響が大きいようです。
全国の上昇率上位を見ると、1位が長野県白馬村32.1%増、2位熊本県菊陽町24.0%、3位大阪市西区19.3%となっており、大阪市福島区が16.4%で全国7位、大阪市淀川区宮原が15.9%で全国9位です。
白馬村はスキー等のインバウンド観光復活、菊陽町はTSMCの巨大工場特需、と理由が分かり易いのですが、全国トップ10に大阪が3箇所も入っているのはちょっと驚きます。
西区や福島区はインバウンド需要はあまり関係ありませんので、タワマン人気や鉄道の新線等の人気によるもののようです。
まあタワマンも買っているのは中国人富裕層を中心とした外国人が多そうなので、結局外国人頼みなのはインバウンドの観光需要と一緒ですけどね。
土地も上がって、株価も上がって、初任給も上がって、日本は景気が良くなっているんでしょうか???
末端の税理士にもおこぼれが回ってきて欲しいものです。