今週の報道によりますと、6月からのふるさと納税制度について、泉佐野市、小山町、高野町、みやき町、の4市町が除外されるようです。
正式決定は今月15日頃に発表されるようですが、恐らくこの4市町が外されることは確定でしょう。

このブログでも何度か書いている話題ですが、まあちょっとやりすぎましたね。
“中央政府と闘う地方自治体!”という意味合いでは応援したいですが、泉佐野市の“返戻品に加えてアマゾンギフト券20%!”レベルはさすがに無茶苦茶でした。

と思って泉佐野市の現在のサイトを見ると・・・、なんと今月末まで“返礼品に加えてアマゾンギフト券30%!”の最終キャンペーンをやっています。
返戻品は寄付額の30%以下に!、という総務省の指導を完全無視、いやいや、ここまでやるか・・・、というくらいの泉佐野市。

公式発表ではありませんが、この一年で泉佐野市の集めた寄付額はダントツの500億円にのぼるとか。
(2月25日段階の公式発表でも360億円!)
500億円と聞いてもどの程度のボリュームか分かりにくいですが、泉佐野市の財政規模は以下。

平成31年度一般会計予算517億円・・・市の年間予算とほぼ同額をふるさと納税で集めている!
平成31年度の市の税収見込209億円・・・市の税収の2倍以上をふるさと納税で集めている!
(泉佐野市平成31年度予算案より)

泉佐野市はかつて財政破綻しかかっていたくらい借金が多く、現在でも730億円ほど市債残高があるようですが、500億円が一気に入ってきたら借金の3分の2くらい返せますね。
ちなみに我が西宮市の市債残高は1440億円と泉佐野市の丁度2倍くらい。そう簡単には返せません・・・。

なんとも言えない結末に終わりそうな“ふるさと納税騒動”ですが、本当の意味で、地方の産業の活性化に繋がる制度へと進化していって欲しいと思います。