ウインドウズ7が発売されて3週間ほど経ちました。
まだ発売されたてですが、私のごくごく周囲の方々の感想では、概ね好評(ビスタよりは良い?)です。

ただやはり、新しいOSのバージョンアップで注意したいのは、従来から使用していたソフトや周辺機器の動作がきちんと出来るかという点です。
幸いな事に、今回のウインドウズ7はビスタのマイナーチェンジに近いバージョンアップなので、ビスタで動作していたソフト等は結構そのまま動く事が多いようです。

しかしながら、それは32bit版のお話で、64bit版のウインドウズ7は要注意です。
(今回のウインドウズ7には、32ビット版と64ビット版という2つの種類(?)があります。)

元々ビスタの時代から64ビット版はありましたが、市販のパソコンはほとんど32ビット版で売られており、一般の方はあまり気にする必要はありませんでした。
ところが今回のウインドウズ7では、ソニーなどのメーカーは最初から64ビット版しか売っていなかったりします。

64ビット版の方が多くのメモリーを認識出来て、重い作業が早くなる等のメリットがある一方、周辺機器等の対応が遅れていて動作しない事も結構あるようです。
例えば我々の業界で最も売れている会計ソフトである“弥生会計”。

現在の弥生会計09バージョンは32ビット版のOSにしか対応しておりません。
通常、公式には対応していなくてもインストールしたら普通に動作して使用出来るケースが多いのですが、ご丁寧にOSのチェックが入るのか“64ビット版にはインストール出来ません”とインストール段階ではじかれます。

来月発売予定の弥生10では対応予定ですが、弥生09しか買っていない事業者の方は64ビット版への移行と同時に会計ソフトの為の出費も迫られます。
時間が経てば周辺機器やソフトも64ビット版に対応していくでしょうが、古くて今後も更新もされないようなソフトやプリンターはもう使えなくなってしまいます。

今回のウインドウズ7のプロフェッショナル以上のバージョンには、XPモードなるものを用意して対応可能のようですが、イマイチ使い勝手が悪いとか・・・。
OSのバージンアップの度に繰り返されるこの手の話なんですが、仕事で将来も使う必要のあるソフト等については実に悩ましいですね。