今週、すったもんだの末、復興財源を確保する増税法案が国会で成立しました。
内容は、以前にこのブログでも書いたとおり、所得税を25年間(!!!)2.1%(!!!)増税する等々です。
ただ、税理士的に言えば、本来今年度から成立すると見込まれていた所得税や相続税の大改正が、結局先送り(棚上げ?)になる事が確定した事実のほうが大きな話題でした。
特に相続税については、“5千万円+1千万円×法定相続人の数”という基礎控除額が、4割もカットされることがほぼ決定的だっただけに、棚上げになった事はかなり拍子抜けです。
この改正がもし実施されると個人にとっては非常に大きな増税で、不動産価格の高い都市部での相続において大変な事になるのではと思われていましたので、今後の動向が気になります。
残念ながら増税路線自体が完全に消えた訳ではなく、来年の4月、あるいは再来年にはきっとまた出てくると思いますので、目が離せませんね。
消費税の増税の道筋を今月中には具体化すると言っている野田総理ですが、この相続税に加えて給与所得控除の縮減も将来は予想されており、個人にとってはホトホト厳しい税制の将来像です・・・。