マンガ家の赤塚不二夫さんの葬儀が、7日に東京都中野区の宝仙寺で営まれました。
タレントのタモリさんが弔辞を読まれたのですが、その内容が心に刺さります。
以下、一部抜粋しますと。
あなたは生活すべてがギャグでした。
ギャグによってものごと動かしていったのです。
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。
それによって、人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、
また、時間は前後の関係を断ち放たれて、そのとき、その場が異様に明るく感じられます。
それをあなたは見事に一言で言い表しました。
すなわち「これでいいのだ」と。
バカボンのパパの決めセリフ、”これでいいのだ。”がよみがえります。
子供の頃はなんとなく聞いていたこのセリフ。
年を取って今改めてこの言葉を聞くと、なんだかじわ~っと沁みて来ます。
”これでいいのだ”と、今の自分を肯定してみると、実に心が楽になります。
タモリさんは、弔辞の最後にこうも言っています。
人生で初めて読む弔辞が、あなたのものになるとは夢想だにしませんでした。
私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼をいったことがありません。
肉親以上の関係であるあなたとの間に、
お礼を言う時にただよう、他人行儀のような雰囲気がたまらなかったからです。
他の人から、あなたも同じ気持ちだったと聞きました。
しかし、いまお礼を言わせていただきます。
赤塚先生、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
私もあなたの数多くの作品の一つです。
合掌。
泣けてきますね。
御冥福をお祈りします。