週末に実家のポストに”人事新報社”という業者からハガキが届いておりました。
高校の同窓会名簿の案内で、往復ハガキで、住所等の変更事項があれ返送して欲しいと言うもの。

私の住所や卒業年度が既に印刷されており、また、高校創立50周年というような文面もあったため返送しそうになったんですが。
どうも何かおかしい・・・。

高校の同窓会名簿なら、ちゃんと高校の名前や学校長の名前で依頼が来ていいはずなのに、”人事新報社”とだけ書いてあって、学校の連絡先等の記載がまったく無い。
しかも名簿の価格が1万円余りと、同窓会名簿にしては微妙に(!)高額である。

おかしいなあと思い、ネットで”人事新報社”というところを検索してみると・・・。
出るわ出るわのクレーム情報。

どうやら、いわゆる”名簿業者”で、いろんな大学や高校等の卒業生の個人情報を収集しているようです。
本来の学校とは全く無関係で、学校には無断で勝手に名簿を作成して売ったり、個人情報の収集をしているらしい。

驚くのはその数で、全国様々な大学や高校のホームページ等で”人事新報社からの往復ハガキに注意してください”という内容の掲示があります。
昨年あたりから急増してるようですが、ここまで大っぴらにやってて、未だに捕まっていないのは何故なんでしょうねえ。

個人情報保護法も施行され、こういうたぐいの業者は結構厳しく取り締まられてるのかと思いきや、実は法律自体に抜け穴があるのかもしれませんね。
ハガキの文面をよく読むと、単に名簿を作って売るだけで、その範囲での個人情報収集と書いてあるし、”学校から依頼を受けて”とは書いてありませんので詐欺にも当たらないのかも・・・。

ハガキを返信した時点で情報提供に同意した事になるし、お金を振込むと一応”同窓会名簿”っぽいものも送ってくるらしいので、ギリギリ犯罪ではないんでしょうね。
それにしても往復ハガキってのがクセモノで、切手が要らないつと思うと、内容もちゃんと読まないでつい返信しそうになります。

それっぽい往復ハガキなんで、皆様も”人事新報社”からの往復ハガキには気を付けましょう。