昨日の参議院選挙の結果、民主党の大敗、自民党の復調、みんなの党の躍進、といった感じの結果になりました。
選挙前の新聞各紙のほぼ予想通りの結果ではありますが、自民党が13議席も勢力を増やしたのには驚かされます。

その最大の要因は、全国で29ある1人区での自民党の圧勝です。
一人しか当選者の出ない選挙区は、事実上、2大政党である民主党と自民党の星取り合戦場になっています。

そこで自民党は民主党に対して21勝8敗と圧勝。
これがものを言って、結局、自民党は51議席、民主党は44議席の獲得議席数となりました。

で、改めて比例代表の得票数(政党名と個人名の合計)をみてみると(毎日新聞より)、
民主党  ・・・1845万票 (得票率31.6%)
自民党  ・・・1407万票 (得票率24.1%)
みんなの党・・・794万票 (得票率13.6%)
公明党   ・・・763万票 (得票率13.1%)
となっています。

で、今回の参議院選挙の改選121議席の獲得結果は、
民主党   ・・・44議席
自民党   ・・・51議席
みんなの党・・・10議席
公明党   ・・・9議席
となっています。

んむむ・・・。
政党としての支持は依然として民主党が一番なのに、選挙結果である獲得議席数は自民党が一番?

みんなの党の得票数は自民党の半分以上もあるのに、51議席に対して10議席だけ?
毎度の事ですが、小選挙区と比例代表の並立制方式をとる現在の選挙制度では、このような結果になってしまいます。

どのような選挙制度にしても完璧なものは無いとも言われますが、これで国民の意志が選挙結果に反映されたと言えるのかどうか・・・。
とは言うものの・・・、日本国民の意思表示はかなり難解かもしれません。

民主党の人々が選挙の敗因に挙げていた、菅総理の“消費税の増税”発言。
しかし、同じように“消費税10%へ増税”を公言していた自民党が大勝。

“消費税増税”が大きな争点と言われたこの参議院選挙ですが、国民の意思表示はどうなんでしょう???