皆さんは、大阪や東京エリアの鉄道で”近郊区間大回り乗車”と言うのをご存知でしょうか?
簡単に言えば、隣駅までの一区間の切符を買っておいて、”思いっきり遠回りして隣の駅まで行ってもいいよ”と言うものです。

常識で考えると、これは完全な無賃乗車、いわゆるキセルとちゃうんかいなと思いますよね。
ところが、一定の区間、一定の条件を満たすと、きちんと合法だそうです。

ルールとしては、
1.東京、大阪、福岡、新潟の近郊エリアに限られる。
2.途中下車はモチロン出来ない。
3.経路がぶつかってはいけない。
(同じ駅は2度通れ無い、いわゆる一筆書きで目的地へ行く。)
4.有効期限は一日。
とか。

ちゃんと、旅客営業規則第157条3項ってものにのっとった合法的な乗り方だそうです。
一筆書きってのが結構難しそうなんで、チャレンジする方は詳しく説明してるホームページ等をご参照ください。

私もこんな乗り方が合法だとは思ってもみなかったのですが。
60代半ばの母が、この乗り方で一日中JRに乗って、記念のスタンプまで切符に押してもらって帰ってきました。

まあ普通の鉄道乗車の場合なら、”何でわざわざ遠回りすんねん”って話です。
ただ、一日中のんびり電車に揺られて、行った事のない遠い所の風景を楽しみたい、と思えば安い小旅行ですね。

現状の未曾有の不景気を思うと、結構面白い休日の過ごし方かもしれません。