厚生労働省が発表している人口動態速報によると、令和2年の我が国の年間死亡者数は11年ぶりに減少したそうです。
あくまで推計値速報ですが、令和2年の死亡者数は1,384,544人で、前年比マイナス9,373人という事です。

昨年の春頃、このままだとコロナで最悪40万人が死ぬ!って政府の専門家のお医者さんが言ってましたけど、死亡者数がコロナ前より減ってるってどういう事なんでしょうね・・・。
まあ国家の危機管理としては、意図的に大袈裟に言って過剰なくらいの対応をするのが丁度良いとは思うんですけど、40万人死ぬって言って実際はマイナスとなると、結果論ではなくちょっと煽り過ぎの気もします。

色々な要因があったと思いますが、高齢化でここ10年は毎年2万人くらい死亡者数が増えていたのに、昨年は1万人近くも減ったという事実は大きいです。
年々死亡者数が増え続けていた日本において、コロナのおかげで(?)亡くなる人が減ったなんて、なんだか悪い夢みたいな話です。
(11年前の2009年は前年比マイナスといっても542人減っただけで、それ以前のマイナスは2000年まで遡らないとありません。)

コロナに関しては、感染者数や重症者数、致死率、等々の様々な数字が取り上げられてきました。
ただ、そういった数字の算出基準自体がコロコロ変わったり、感染しても無症状のまま治って数字に表れなかったり、感染を隠して数字に反映されなかったり、どの数字もなんだかあてにならない気がしていました。

その点、戸籍や住民票が比較的しっかりしてる日本において、死んだ人の数は“そこそこ”正確でしょう。
予防的な意図とはいえ、余りに不確定な数字で不安を煽るだけでは疑心暗鬼になりますので、こういった信頼性の高い数字の報道も大々的にやって欲しいと思います。

勿論今でもコロナが大したこ事ないなんて思いませんし、“適切な”対応は今後も必要だと思います。
しかし、今日始まった高校野球も昨年はコロナで中止になっていて、夢破れて泣いていた高校球児が沢山いた事を思い出すと、適切な対応って難しいなあと思わずにはいられません。