今週、実家のある部屋のドアが突然開かなくなりました。
通常、ドアノブ(レバーハンドル)をひねったら、なかの突起(ラッチと呼ぶらしい)が連動して引っ込んでドアは開くはずですが、ドアノブをいくら回そうが完全に無反応状態で、スカスカとノブだけ回る感じ・・・。

どうやらドアノブとラッチを連動させている部品(ひっくるめてラッチと言うのかもしれない)が壊れてしまったようです。
ノブを回してもゆすってもドアを止める突起はがっちりと壁にハマったまま全く無反応です。

玄関ドアのカギが壊れたなら鍵屋さんを呼ぶのでしょうが、鍵など付いていない室内ドアの構造の故障で、しかも夕方だったのでさてどうするかと悩みました。
不幸中の幸いだったのは、その部屋の外側に居る時に開かなくなったので部屋に一人で閉じ込められた状態ではなく、別の場所にあるパソコンや日曜大工道具には触れられる環境だった事。

まず苦労してドアノブのネジを外して、ドアノブだけ離脱させたりしたりしたのですが、壊れたラッチ構造部分はピクリとも動かせず、開く気配はゼロ・・・。
そこでネットでいろいろ調べてみると、そもそも室内ドアのラッチが故障するという事例が結構ある事が分かりました。

解決策としては、ドアと壁の隙間にクレジットカード等の硬くて薄いもを差し込んで、ラッチの斜めになっている部分を無理矢理押し込んで開くという方法。
言葉で説明すると意味不明かもしれませんが、写真や動画で説明があったのでナルホドという感じでした。

が!

その部屋のドアは、ドアを丁度いい位置止めるために戸あたり(?)の棒状の板が床から天井まで設置してあり、クレジットカードを差し込めるような隙間が存在しません。

何か他に方法がないか模索したものの、ドアが閉まってしまった状態だとノブの付近を破壊してしまうくらいしか無さそうでした。
そこで上記のクレジットカード作戦しかないと諦め、戸あたりの棒(?)をなんとか引っぺがす事にしました。

適当な道具もないのでマイナスドライバーを金づちで無理矢理叩き込んで力づくで引っぺがしたのですが、非常に苦労しました。
引っぺがしても解決しない不安と闘いながらなんとか引っぺがし、クレジットカードをこれまた無理矢理隙間に差し込んでガツガツやると、ある瞬間でスコーンと開きました。

イヤ本当に“スコーン”という音が聞こえるくらい。
2時間以上格闘したので、開いた瞬間はもう感動的で自分を褒めまくりました。

家の中の事なんで大した話では無い気がしますが、例えばトイレや、道具も通信手段も無い部屋に一人で閉じ込められたらと思うとぞっとします。
またこのクレジットカード作戦はラッチの斜めの向きが丁度いい側からしか成功しませんので、もし反対側だったら・・・、体当たりで破壊しか無かったでしょう。

後から確認すると、ドアの内部にあるラッチの金属部分が中で折れているようでした。
ラッチ構造自体は結構ずっしり頑丈な金属の塊なのですが、日々それなりの負荷がかかる部分なので10年~15年くらいで交換した方が良いと知りました。

というか・・・、
15年で家のドアが突然開かなくなる可能性あるなんて・・・、
知らんがな・・・。

老人の一人暮らしの場合など相当危険な話だなあと、大変でしたが、室内ドアのラッチ構造が故障するリスクを認識できたのは良い経験だったと思います。
皆様も、10~15年に一度くらい(?)家のドアノブ周りをご確認ください。