これだけメディアに叩かれると、辞任は不可避でしたね。
海外からの批判もかなりあったようですので、まあ仕方ないでしょう。
ただ、言葉尻を捉えて“女性蔑視だ!”、と叩きまわるメディアや世論も、なんだかなあ、という気がします。
“言葉尻”と言う表現を使うと、“本音が言葉に出たんだ!”、“常に心の中で思っているからつい出てくるんだ!”と、これまたバッシングするのでしょうけど。
このくらいの年代の男の人なんて、多かれ少なかれ、生まれて何十年もの間“男はエライ!”と思って生きてきた訳です。
今更男女平等を言われたところで、心の奥底までしみ込んだ概念はそう簡単には変わらないでしょう。
そういう心の持ちようを、ポロっと冗談のつもりでついつい言っちゃう人なんです。
立場やTPOを考えろ!と言っても、そんな能力は持ち合わせず生きて来れた訳で、それはそれで、ある意味稀有な能力をお持ちなんでしょう。
ただ、総理大臣やオリンピック組織委員の会長をするには、ちょっと智恵が足りないのと、言葉が軽いだけ(?)なんです。
日本人が大好きな、組織の中の“調整力”ってやつは、きっと“余人をもって代えがたい”抜きんでた能力があるんでしょう。
(総理大臣の頃から私にはまったく感じられなかったけど)
少なくとも、糞ミソに人格否定までして叩くのはちょっとやり過ぎかなと思います。
むしろメディアには、そもそも就任前の段階(あるいは就任直後)のタイミングで、“この人には無理”と冷静に批判して世論を導いて欲しかったなあ、と思います。
7年間(?)もこの人事を放置してきた責任は、メディアにも国民にもありますよね。
あ、総理大臣時代も入れると・・・、森さんを放置しすぎですな・・・。