バブル崩壊後、日本ではず~っと金利の安い時代が30年ほど続いておりました。
住宅ローン金利に至っては変動金利で1%を割り込み、ネット銀行では0.5%をも下回る超低金利時代でした。

私自身も十数年前にマイホームを購入した際、安い金利の住宅ローンのお世話になり現在もコツコツ支払っております。
しかしながら、先月日本銀行が政策金利を引き上げたのをきっかけに、まず住信SBIネット銀行が住宅ローン金利を来月から0.1%引き上げる事を発表しました。

ネット銀行大手の住信SBIが口火を切った事で、恐らく他の銀行も追随して引き上げてくると思われます。
0.1%の引上げの場合、どの程度の影響があるのでしょうか。

例えば3千万円を35年の元利均等返済で借りている場合で試算しますと大よそ以下になります。

・金利1%
毎月84,685円、35年間の総返済額35,567,804円

・金利1.1%
毎月86,091円、35年間の総返済額36,157,985円

毎月で1,406円、トータルでは59万円余り返済が増えます。
月額の差はそれほど大きく感じないかもしれませんが、35年という長いスパンですとトータルは60万円近く増えます。

ちなみに・・・
・金利2%なら
毎月99,378円、35年間の総返済額41,738,968円

毎月の返済は1万5千円近く増え、トータルの返済額に至っては617万円も増えます。
今までが安すぎただけなんですが、金利が1%上がっただけで総返済額が600万円以上増えるという事実に、改めて金利って重要だよねと思わずにはいられません。

ただ日本の場合、国の借金が1000兆円以上ありますので、単純に今後もどんどん金利を上げる(上がる)のは現実的ではないでしょう。
1%上がるだけで年間10兆円も国債等の支払利息が増えますので、過去最高で70兆円しか税収がないこの国において2%、3%と金利が上がると国が破綻してしまいます。

金利が上がると同時にインフレになったり貨幣価値も下がったりするのでそこまで単純ではないでしょうが、まあ上がっても1%位かなあと自分に言い聞かせております・・・。
いずれにしても、今までが異常だっただけで、世界的にも経済的にも当たり前の状態に戻りつつあるという覚悟が必要ですね。