長い間、高校球児と言えば丸坊主でした。
特に夏の大会前になると、通常よりもテカテカの“五厘刈り”に刈り上げて試合に臨んでいた友人たちを思い出します。

ところが、このところ急激に丸坊主の高校球児が減っているようです。
甲子園でもベスト8が出揃いましたが、8チームのうち3チームの球児が長髪ということで話題になっています。

長く甲子園を見ていて、ここまで長髪が目立った大会は記憶が無かったのですが、全国データではもっと減っているようです。
高野連が5年に一回行っている全国の硬式野球部を対象にした2023年のアンケートでは、丸坊主にしている高校は全体の26.4%だったとか。

ほぼ4分の1という数字はかなり驚きでしたが、5年前の調査時は丸坊主が76.4%もあったらしく、たった5年で4分の3から4分の1に激減しているという事実にさらにびっくりさせられます。
時代と共に変わっていくのも文化ですので長髪でも丸坊主でも自由にすればいいと思いますが、たった5年でここまで変わっている理由が気になります。

野球人口の減少が叫ばれる中、さらに少子化の波がグイグイやってきて、現場では部員集めに相当苦労しているのかもしれません。
こういった傾向は野球部だけの話では無く、恐らく他の部活動も少子化の中での部員集めは大変でしょう。

少子化待ったなしと言われて久しいですが、本当にいろいろな場面において数字ではっき影響が見えてきた気がします。