先週話題になったドコモ口座の不正利用ですが、今週になって、Paypay、LINEPay、メルペイ、kyash、その他様々な決済サービスで続々と不正利用の報道がなされています。
さらに、SBI証券や三菱UFJ銀行というバリバリの金融機関の口座からの不正出金まで明らかになり、思わず自分の口座残高を確認した方も多かったのではないでしょうか。

まあネットバンキングの不正振込等は昔からず~っとある訳で、今回の話に限らず、悪い人とのセキュリティーのいたちごっこは今後も続いてゆくのでしょうね。

これらの報道を受けて、“怖くてキャッシュレスなんて利用できない!”という方も多いかもしれません。
ただ、リスクがあったとしても、利便性やコスト優位性が高いサービスは普及していくのが世の常です。

キャッシュカードが誕生した時、“4桁の数字とカードだけで現金出てくるなんて危険すぎる!”、と思った人も多かったと思います。
クレジットカードというものが日本に入ってきた時、カードと適当なサインだけでモノが買えるなんて、“カード落としたらどうすんねん!!!”、と思った人も結構いたと思います。

でも今や、銀行口座持ってる人でキャッシュカード使ってない人ほとんどいないですし、日本中の人々がクレジットカードで買い物しています。
ネットバンキングが始まった時もそう、おサイフケータイが始まった時もそう、Zoomのオンライン会議もそう(当初はZoom爆弾とか言ってましたね・・・)。

モノを買う側もお店側も色んな意味でコストのかかる現金決済に比べると、キャッシュレス決済は圧倒的にコスト優位だと思いますので、この流れは止められないでしょう。
勿論、利用するのは個人の自由ですが、リスクは常に心に置きながら、先端技術の利便性とコスト優位性を享受していくのが幸せなのではないかと思います。

ちなみに・・・、

税理士的に言いますと、キャッシュレス決済がどんどん普及すれば、間違いなく脱税はしにくくなります。
通帳やネットに記録が残るお金の動きはごまかしにくいので、昔から税金をごまかす悪い人は現金を使ってごまかす事が多いです。

売上をごまかすのも、クレジット決済やネット振込の売上入金はごまかしにくいので、現金売上をごまかします。
経費等の支払いも、キャッシュレス決済だと履歴も中身もネット上で明確に記録されますので、架空の領収書なんて発生しません。

キャッシュレスが普及して、ネット上でお金の動きがすべてトレース出来るようになれば、脱税はより難しくなります。
また、最近捕まった政治家もそうですが、ワイロ渡すのって絶対現金ですよね。

世の中すべてPaypayだったら、カネにまみれた悪い政治家も居なくなるかもしれません。
“真面目に生きている”国民にとってキャッシュレスの普及はプラスだと思いますので、はやくセキュリティー面が向上し普及する事を祈る次第です。