昨日触れましたチュートリアル徳井氏の件ですが、その後吉本興業からの発表や朝日新聞等の報道によりますと、昨年末に支払った追徴税額は3700万円どころか、1億円を軽く超えるレベルのようです。
実際、徳井氏が23日に記者会見をした時に、昨年12月に支払った追徴税額総額について聞かれ、“すべて入れて1億5700万円くらいです”と答えていました。

しかしその後、吉本興業からその金額の訂正があったようで、各種報道では訂正後の3700万円となっていました。
いくらルーズでいい加減な人間でも、10ヶ月前に実際に支払った金額を1億円以上勘違いするなんておかしいですよね。
細かい税務の事務作業や申告内容はよく分からなくても、銀行から税金を支払うのは本人がやっているはずですから。

そもそも、節税目的の個人会社が3年間全く無申告の場合で、会社の申告漏れ所得が3年間で1億2千万円(年平均4000万円)と聞けば、追徴税額3000万円は違和感のある数字です。
法人税関係だけなら追徴税額は3000万円台だろうけど、個人給料の源泉税、個人の住民税、消費税等を入れれば、トータルではそんな額で済まないのではないか?という感じです。

会社の所得とは、売上から経費を差し引いた利益のことで、この会社の場合でいえば吉本興業から振込まれる徳井氏のギャラが売上、徳井氏への給料支払及びモロモロの費用が経費です。
申告漏れ所得が年4000万円と聞いて、レギュラー10本以上の徳井氏の年間ギャラは1億円レベルなのかなあと勝手に妄想しておりました。

ただ、もしそうであれば、徳井氏への給料に対する個人の所得税や住民税は何千万円レベルのはずです。
まあ、細かい算数はさておき、1番言いたいのは、徳井氏は最初っから1億5700万円と正直に答えているという事。

恐らく吉本興業がヤバイと思って、“法人税限定”の追徴税額だけの数字に意図的に差し替えた雰囲気があります。
個人情報なので会社の申告漏れだけ公表したのかなとも思いますが、本人の告白を訂正して3700万円だけで済まそうとした吉本興業の姿勢は非常にマズイと思います。

先日の宮迫氏達の闇営業問題の際も、吉本興業は対応を誤り、自身も芸人達も大きく評判を落としました。
今回も下手に話を小さくしようと事実を訂正し、かえって火に油を注いでいる気がします。
お笑い文化は関西の誇りでもありますので、吉本興業はもう少し危機管理への対応をきちんとして欲しいですね。

それにしても、徳井さん・・・。
色々経緯や対応を見ると、個人的には世間で叩かれているほど悪人とも策士とも思わないですが、絶望的にいい加減過ぎる・・・。

悪気が無かったとはとても言い訳出来ないレベルの、怪物級のルーズさです。
見た目まともですが、中身は見た事ないクラスの破滅型芸人なのかなあ。

色々残念。