昨日、国土交通省が全国の地価公示価格を発表しました。
これによると公示価格の全国平均が、前年に比べ0.4%上昇したとのこと。

バブル後の地価下落もようやくおさまって、いよいよ不動産価格も上がりだしたようです。
現実的には、三大都市圏の地価上昇が、全国平均を思いっきり引き上げているようで。

日本中の土地の値段が、全部上がってきてるのでは無いようです。
大都市における商業地の地価上昇は数年前から始まっており、今回はそれがより顕著になった感がありますね。

ここでも、地方と都会の格差拡大だ!とどこかの政治家が吠えそうです。
ではあらためて、地価公示価格って何?って話ですが。

国が定めた、全国の主要な場所の土地の値段の目安ってところでしょうか。
実は、土地の価格の指標で、国や公共団体が公表してる物は4つくらいあります。

 公示価格・・・・国土交通省が土地取引等の価格の目安とするため設定。
 基準地価格・・・・都道府県が公表する。公示価格未設定の都市計画区域外も判定。
 路線価・・・・国税庁が設定し、相続税等の課税の基礎とする。
 固定資産税評価額・・・市町村が設定し、固定資産税等の課税の基礎とする。

場合によっては、一箇所の土地について3つくらいの価格の目安があったりします。
困ったことに、それぞれの設定の意図もあって数字にバラツキがあるんですよね。

一般的に、路線価は公示価格の7~8割だったりします。
また実際の売買価格(実勢価格)と大きく乖離してるケースもありますので、あくまでも目安ということです。

最近はネットの普及で便利になり、固定資産税評価額以外は、それぞれのHPで無料で閲覧できます。
公示価格や基準地価格は設定地点のみの価格ですが、路線価は家の前の道路に設定されているので実に生々しいです。

国税庁のHPをご覧になって、自分の家の前の道路の路線価を調べてみるのも面白いですよ。
(地域によって、路線価の設定のない場所もあります。)