今回の確定申告で非常に驚いた事が一つありましたので、書いておきます。
皆様ご承知の通り、医療費控除の際には非常に便利な“医療費の通知書”なのですが、健康保険組合等で事務処理を行う時間が相応にかかる関係で、この通知書には前年の9~10月頃までの支払額しか記載がないのが一般的です。
例えば12月に支払った医療費の場合、翌年1月以降に病院等が集計して健康保険組合へ診療報酬を請求し、内容精査の上金額が確定するという流れですので、まあ仕方ないですね。
その為、通知書に記載が無い最後の2~3か月に支払った医療費についても確定申告する場合は、別途その期間分の領収書現物の集計や保存が必要でした。
ところが驚いたことに・・・、
横浜市の国保の通知書には12月までの医療費(つまり一年分)全ての記載が有りました・・・。
横浜市の自営業のお客様の確定申告でしたが、医療費控除はペラっと1枚の通知書のみで完結!という、税理士にとっても大変有難い話でした。
この通知書がお客様のもとに届いたのは2月の初旬なのですが、横浜市!凄い!!仕事早すぎるやん!!!って感じです。
ちなみに・・・、我が西宮市の国保の医療費通知書には9月分までしか記載がありません。
関西エリアの市町村の国保や、いろいろな健康保険組合等の通知書を今まで見てきましたが、一年分全て記載がある医療費の通知書に出会ったのは横浜市が初めてで、心底驚きました。
ひょっとすると、関東エリアの大都市では徐々にそうなってきているのかもしれませんね。
今やデジタル処理が当たり前の時代ですので、その気になってシステムを頑張れば、アナログでは考えられないようなスピードで事務処理が完結してしまう良い例だと思います。
国保のシステムなんて全国似たようなものだと思うので、横浜市のシステムを西宮市や他の市町村も使わせて貰うとか出来ないのでしょうか???
岸田首相には、こういうすぐに実現可能な分野から“でじたるとらんすふぉーめーしょん”とやらを進めて欲しいものです。