新年度も始まり、桜も綺麗に咲いて気持ちの良い季節です。
そんな気持ちの良い新年度開始ですが、賛否両論(むしろ悪評高い???)の定額給付金の実際の給付が全国各地で本格化しています。

ところが先日、”定額給付金を地方自治体が差押え”と言うニュースがありました。
昨今の不景気で、住民税等の地方税を滞納している方は多数にのぼります。

そんな生活が苦しい人にも、定額給付金はモチロン交付されます。
で、実際の事務手続きや銀行振込は、市町村といった地方自治体が行います。

市町村にとってみれば、税金を滞納している人の口座にまでわざわざお金を振込む事になります。
そこで、振込んだ定額給付金を、滞納している地方税の納付にあててくれと言う訳です。

一応、”定額給付金で納付をお願いします”という表現をする自治体が多いようですが。
福島県のある村では”強制的に納付していただく!”というような、”差押の脅迫付きお願い(?)”まで登場しているとか。

総務省としては、”差し押えは定額給付金の制度の趣旨になじまないから止めてくれ”という見解を出しています。
ただ実際の法律的には、市町村が定額給付金を振込んだ直後に差押えをするのは問題ないようです。

一人1万2千円くらいだし、差し押さえまでするなんて”そんな殺生な・・・”って気もしますが。
皆が真面目に納めた税金(国税ですが)を、そもそも税金を滞納している人(地方税ですが)にまで給付してしまう矛盾も感じます。

いやいや、税の公平性ってのは、実にバランスが微妙です。