今週、日経新聞に“日本は一万円札を廃止せよ!”、という記事が載りました。
ハーバード大学のエライ教授さんのお話で、日本に限らず、高額紙幣は廃止したほうが良い!、というのがその教授さんの意見です。
理由はいくつかあるようで、特に、高額な現金紙幣は、脱税に使われたりマネーロンダリングの温床になる!、という指摘は一理ありますね。
ただ、この話題で驚くのが、今現在国内に流通している現金が100兆円もあるという事実。(日銀公表)
100兆円って、どのくらいの金額かというと、単純に人口で割ると、一人当たり80万円、4人家族で300万円くらいの現金が手元に眠っている(?)勘定です。
預金じゃないですよ!、現金!!、札束が一家に300万円です!!!
そんなアホな!って話で、この現金100兆円の中身をもう一度確認しますと、日銀の広報サイトには、
“2016年(平成28年)の大晦日、一般家庭や企業、金融機関などで年越しした銀行券(お札)の残高は、合計で102.5兆円”
という表記があります。
そう、会社やお店や銀行の現金も含むので、一家に300万円の札束はオーバーですね。
でも、会社や個人事業主にしても、銀行にしても、いわゆる現金は実はそんなに手元にないと思われます。(預金は多いです)
全国の法人数が280万社、個人事業主が380万人(国税庁発表の申告件数より)程度ですので、一件あたり100万円の手許現金としても7兆円くらいです。
勿論、大企業や大手小売店の手許現金はもっと多額でしょうが、逆に、中小事業者の手許の現金なんて一拠点あたり数万円から数十万円程度が普通かと思います。
では、銀行にはわんさか現金が眠っているかというと、支店規模や時期にもよりますが、現金となるとせいぜい一支店あたり数千万円から数億円程度でしょう。
全国の銀行の支店数13,000店に現金2億円ずつあるとしても、2兆6千億円。
ゆうちょ銀行や信金、信組、で1兆円くらい(?適当です)、コンビニ等のATM(10万台くらいで1台2千万円として)に2兆円。
まあ相当大雑把な算数ですが、現金100兆円のうち事業者や銀行にあるものは15兆円~30兆円程度な気がします。
そう考えますと、世の中の現金100兆円のうち半分以上が一般家庭に眠っているのかも・・・。
って事は、一家に150万円くらいの札束が普通にある???
少なくとも、うちの家にはせいぜい数万円ですけど・・・。
どこにこれだけの札束が眠っているのか、ナゾ(闇?)です。