先週、マイナンバーの通知カードの郵送が遅れているという話題を書きました。
実は、マイナンバー制度においては、個人だけではなく、日本中の会社にもすべて番号が付けられます。
法人番号と呼ばれるもので、個人のマイナンバーとは違って順調に通知が進んでいるようで、西宮のとあるお客様の会社にも、今日通知書が郵送されていました。
全国の法人数は300万件ほどで、個人の世帯数6000万件に比べると一桁違うのですが、こっちはかなりスムーズに進んでいるように感じます。
個人番号と法人番号の大きな違いは、個人番号は物凄~~~く秘密な個人情報であるとされているのに対し、法人番号は、番号自体が完全に公表され、誰でも自由に利用出来るという点です。
なんと、法人番号は国税庁のホームページで検索まで出来ちゃいます。
http://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
完全公開なんで、通知も書留ではなく普通郵便で行われます。
だから届くの早いです。
誰でも調べられる番号なんで、番号の管理に気を使う必要全く無いです。
番号の秘密を守る為に、取り扱うソフトを更新したり、会社で規則を定めたり、番号の消去の記録を録ったり、金庫を買ったり、事務所のレイアウトを変えたり、なんてこと、全く必要ないです。
(個人番号を取り扱う者は、これくらいの準備をして機密を守れ!と国から言われているんです・・・。)
そこで、私は思うんです。
個人番号も法人番号と同じレベルの位置付けにして、行政機関が個人を識別する為だけの値打ちの無いものにしちゃって、めったやたらと機密にこだわらないほうが良いんじゃないのって。
だって、ここまで秘密しろ!!!って大号令かけても、発送の段階でグダグダだったり、誤って住民票に記載されちゃってた、なんて事態がもう既に起こっている訳です。
こう言っちゃ元も子もないですが、番号が漏れることは前提にして、漏れても行政機関以外は価値の無い単なる番号、という位置付けには出来ないものなんでしょうか。
(現状でも番号自体にそれほど大きな価値はないでしょうが、なんせ秘密にしろ!って大騒ぎなので)
勿論、個人のプライバシーの問題とは相反する場面も生じる話なんで、行政には知恵を絞って貰う必要があるでしょうが、他の先行国の事情を見ても、どうやっても情報漏洩しちゃう気がします。
法人番号の見事なくらいの“あけっぴろげ”ぶりを見るに、秘密にしようと無駄な努力をするのではなく、他人に知られても無価値に近いものになるよう根本的な仕組みを作れないもんかなあ~、と思わずにはいられません。