菅総理になって、行政手続におけるハンコ廃止の流れが一気に加速しています。
税務の世界でも、来年から確定申告書の押印が廃止される事になりそうです。

これは大変良い流れですね。
そもそも行政手続で求められる押印は殆ど認印でOKだった訳で、そこに本人確認の要素はほぼ有りません。

ハンコ無いと他人になりすまして悪い事する奴出てくる!と一瞬思うかもしれませんが、百均で売ってるハンコで押印可能な現状を考えれば、元々ハンコ自体に本人証明能力はありません。
本人確認は今でも免許証やパスポート等の写真付きの公的書類で行うしかなく、ハンコの押印自体は完全な“セレモニー”にすぎません。

長く続く日本の文化ではありますが、少なくとも行政手続においてはドンドン効率化と省力化をして欲しいと思います。

と、書いたものの、

実は私、ハンコ大好き人間なんですよね・・・。

税理士になった時は3種類のハンコをチタンで作り、
結婚前には妻へチタンのハンコをプレゼントし、
長女が産まれた時も、チタンで下の名前のハンコを作ったくらいのハンコ好き。

新しいハンコが届いた日には、何十回もハンコを押して感触を楽しんだものです。
(軽い変質者レベル?)
ですので、行政手続が効率化するのは大歓迎なものの、完全に世の中からハンコが無くなってしまうのはちと寂しい。

押印という文化自体は、敢えて“セレモニー”として未来へと残していって欲しいなあと思う今日この頃です。