3月に入り、いよいよ確定申告も佳境に入ってまいりました。
我々税理士は、この確定申告時期に合わせ、ソフト会社から“申告ソフト”というものを、“毎年”買い続ける生き物です。

税金にかかわる法律は“毎年”コロコロ変わるので、その改正に合わせて、申告ソフトも“毎年”更新する必要があるからです。
ただ、一般のサラリーマンの方や、事業を始めたばかりの方々にとっては、年に一回ぽっきりの確定申告の為だけに、毎年申告ソフトを買うのは無理があります。

でも、ご安心ください。
なんと、国がタダで“確定申告書作成ソフト”を用意してくれています。

しかも、自分のパソコンにインストールする必要も無く、国税庁のサイトのQ&Aに従って画面に数字等を入力していくと、自然に申告書が出来上がるという優れものです。
作成したデータは自分のパソコンに自由に保存出来ますし、来年の申告時には読み込んで使えますし、完成した申告書自体もPDFで保存が可能です。

ここでよく誤解されるのですが、申告書の作成はネット上で行いますがすが、申告書の提出自体はアナログな手作業が選択可能ですので、いわゆる電子申告(e-Tax)する必要はありません。
最初の画面で“印刷して郵送等で提出”を選んでおけば、自宅のプリンター等でPDFを印刷して紙で提出すればOKです。

電子申告には必須のカードリーダーやカードは全く必要なく、必要なものは、一定のバージョン以上のパソコンと申告に必要な収入や控除等の資料だけです。
画面上で“電子申告”とか“e-Tax”という文字をみると敷居が高そうですが、“書面提出”であれば、普通に申告用紙に手で記入するのと同じ事なんですね。

この国税庁のサイトの“確定申告所等作成コーナー”は年々進化し、使い勝手もどんどん良くなっています。
正直、専門のソフト会社から毎年買ってる申告ソフトより、はるかに優秀に思えるくらいです。

余り大きな声で言えませんが、税理士仲間と話をしていても、
“ちょっと処理に迷ったんで、確定申告書等作成コーナーで実際に入力して確かめた”、とか、
“確定申告所等作成コーナーでこういう結果だったんで、間違いない”、とか、
結構、皆様愛用しております。

じゃあ、もう税理士も毎年申告ソフト買わなくてもエエやん、って感じですが、本当に所得税の確定申告ソフト買わなくなった税理士さんもおられます。
それくらい使い勝手が良いので、一般の方々でご自身で確定申告をやろうと思われる方は、是非、“確定申告書等作成コーナー”をご利用ください。

以下のリンク先の国税庁のサイトです。
確定申告書等作成コーナー。

じゃあ、もう税理士もいらんやん、って・・・、ならないように頑張ろう・・・。