民主党税制改正プロジェクトチームの、2011年度税制改正に向けた提言案がまとまりました。
最近のニュースでもその内容が漏れ伝わっておりますが、基本的に“個人の富裕層、高額所得者へのプチ増税のオンパレード”といった印象です。

管総理の財政再建路線からいって、ある程度の増税方針は予想されておりましたが、なんだか個人の中高所得者ばかり狙い撃ちのような、ちょっと偏った増税傾向に思えます。
余裕のある人に多く負担してもらうのは税制の常ですが、あまりに極端になると社会の活力や勤労意欲を失いかねません。

また現状の1000兆円にも達しようかという勢いの国の借金、この程度の“取り易い所からちょっと取る”くらいの増税ではとても間に合わないレベルです。
この提言を受けてどのように来年度の税制が決定されていくのかはまだ分かりませんが、税理士だけではなく、国民の皆さんに注目して頂きたいと思います。