税務署の職員さんが気の毒になってくるような話題です。
朝日新聞等によると、

東京都や大阪府、広島県などにある10税務署で、署員らが、納税者本人が利用することになっている署内のパソコンの「国税電子申告・納税システム」(e―Tax)を使い、本人の申告情報を入力・送信していたことが分かったそうです。
結果として、e―Taxの利用率を内部で水増ししていたことになるようで。

本人不在の「趣旨に反した利用」(国税庁)は全国で約1400件あったとか。
確かに、これじゃ完全に単なる件数稼ぎですよねえ。

そもそも電子申告の目的は、国民の利便性の向上と、IT技術の導入による効率化、省力化、ひいては公務員の削減、人件費の削減でしょうに。
税務署の職員さんが自分で勝手に入力してたんじゃ、全然省力化にも効率化にもつながりません。

とはいえ、いかに税務署の職員さんが”目標達成”へむけて、絞られていたのか想像できる事件です。
恐らく、電子申告の件数アップのノルマを課されて必死だったんでしょうねえ。

で、この電子申告。
このブログでも再三言ってますが。

まだまだ一般人には敷居が高いし使いにくいです。
税務署の職員さんをノルマで縛る前に、”電子申告”のシステム自体を、もっと国民が使いやすく、便利で、しかも”お得”な制度にしてから普及を図るべきではないでしょうか。

オンボロの商品を”売って来い”と無理矢理ノルマを課される税務署の職員さんの背中に、一般のサラリーマンと同様の悲哀が見えてきます・・・。