ロシアのウクライナ侵攻以来、日本も国防を強化しなければ!という世論が盛り上がりました。
北朝鮮が景気よくミサイルをぶっ放しておりますし、北にはロシアも控えておりますので、国防強化は確かに必要でしょう。

でも防衛費って、兆円単位のお金がかかるんですね。

昨日、岸田首相はその財源を法人税増税でまかなう方針を表明しました。
個人の税金である所得税や消費税を今あげると確実に政権の寿命が縮まると思ったのか、今後の選挙への影響が少なそうな法人税増税でお茶を濁すようです。

お金がかかるのは誰しも分かるんですが、それを増税で賄おうとするのが気に入りません。
毎年4兆円の防衛費が必要になるという事ですが、毎年100兆円を超す予算を組んでいる訳ですから、その範囲内でなんとかやり繰りする方向に何故いかないのでしょう。

岸田首相は“4兆円の内3兆円は歳出改革等でやり繰りして、残りの1兆円だけ(?)を増税で賄うので勘弁して”と言っているのですが、3兆円をやり繰り出来るなら4兆円全部を今の歳出の範囲でやり繰り出来るんちゃうの?って思いますよね。
4分の3はやり繰りするから、残りのちょっとだけは増税宜しく!、しかも個人には影響の少ない法人税だから良いでしょ!、って・・・。

個人の顔色伺うようなへっぴり腰ではなく、まず腹を据えて予算配分で各省庁を仕切って欲しいものです。
法人をイジメると、結果として個人に波及しますし、総体として国力がダウンする一方じゃないですかね。

岸田内閣の支持率が下がりっぱなしなのが良く分かる姿勢です。
人柄は良いんでしょうし、お勉強も出来る人だとは思うのですが、致命的にセンスが無いなあとしみじみ思う岸田さんです。