昨日、“改正マイナンバー法”、という法律が成立しました。
マイナンバー制度自体がまだ始まってもいないのに(来年からです)、始まる前から法律が“改正”されるというのもちょっと面白いですね。
法律の中身としては、“改正”というより“追加”といった感じです。
そもそもこのマイナンバーというものは、法律上、その利用が3つの行政手続きだけに限定されていました。
3つとは、“税金”“社会保障”“災害関連”、です。
これら3つに加えて、“金融”や“医療”の分野にまで利用範囲を広げようというのが今回の“改正マイナンバー法”です。
具体的には、銀行で預金口座を作る際にマイナンバーを記載するように求められたり、健康診断や予防接種の履歴をマイナンバーとヒモづけて、転居しても自治体や健康保険組合で情報がきちんと引き継げるようになるそうです。
こう聞くと、医療分野は良い事ありそうだけど、金融分野は間違いなく税金とる為やな(隠し口座の発見の為???)、と思っちゃいますよね。
まあ正直に生きてる人にとっては、別に痛くも痒くもない話かもしれませんが・・・。
(預金口座に関しては“当面”任意で提供を求められるだけなので、拒否しても大丈夫のようです。)
ただ、先日の年金機構からの情報流出事件を見ていると、正直に生きている人であっても、マイナンバーに関わる個人情報が流出したおかげで、なりすまし被害やオレオレ詐欺被害にあう可能性があります。
行政サイドや管理する側の利便性を優先して利用範囲を広げたおかげで、セキュリティが甘くならない事を祈ります。
ちなみにこのマイナンバー、もう来月には各家庭にやってきます。
日本中の全世帯に、10月中に簡易書留で郵送される予定です。
まだ先の話と思っていましたが、もう来月なんですねえ。