今日から9月、我々の業界的には1カ月後に迫った消費税のインボイス制度開始が話題です。
一般の方々にとってはほぼ影響のない話ですが、世の中で商売をしている一定の会社や個人事業者にはかなり大きな影響が有ります。
(年間売上1千万円以下の小規模事業者と、5千万円以上の規模の事業者は何かと大変)

しかしながら焦っているのは税理士と税務署の人達だけで、会社や個人事業主の方々は意外なほど切迫感が無いですね。
税金の算数は税理士がやるし、税率が上がる時ほど金銭的に大きな影響もないし、“ぼちぼちやるか~”、位の受け止め方なのでしょうか。

でも感覚的には、消費税率引き上げの際よりも経理や税務の事務作業は大きな混乱が有る気がしています。
例えば売上が5千万円を超える規模の会社であれば、100円のボールペンを1本買うだけでも今までとは異なる慎重な処理が必要になりますので。

制度開始は4年前に決まっていたにもかかわらず、開始が近づくにつれ毎年のように改正や緩和措置が追加されているのも混乱に拍車をかけています。
事業者に“優しいフリ”を一生懸命しようとしているんでしょうが、中途半端なパッチワーク緩和が多いです。

大きな制度改正ですので、細かいところは割り切ってシンプルな形で開始したら良いのに、厳しい話ばかりでスタートしようとするから、緩和のパッチワークに走るしかなくなる訳で・・・。
取り敢えず3万円未満の細かい経費はインボイス不要で従来通りの扱いでOK!、とか何でしなかったんだろう・・・。

まあ事業者の負担なんて、財務省の役人は気にしないんでしょう。
結局最後は消費者である国民の負担になる話ですが、税収が増えりゃ何でもいいんでしょうね・・・。