あまり世間では認知されていなかったのですが、来月4月1日から、商品等を売る際の価格表示について、消費税を含めた支払い総額(税込価格)での表示が義務付けられます。
元々消費税込の総額表示は義務だった(2004年から)のですが、2014年に消費税を5%から8%、さらに10%へ2段階で引き上げる際、何度も値札変えるの大変だし、しばらくは“税抜価格+消費税”みたいな表示でも良いよ~、となっていたんですね。

小売店としては、税抜価格のほうが安く見えますので、これ幸いと世の中“税抜価格”だらけになっちゃっていました。
スーパーで買い物する際、レジでの支払額に“アレそんなに買った?”っと戸惑った経験がある人も多いのではないでしょうか。

ただここで悩ましいのが、モノの値段はギリギリ1~2円手前で安さアピールの表示が多いので、税込表示にした途端高く感じてしまうところ。
実際の値段は同じはずなんですが、“税抜98円!”(+消費税)と表示されているのと“税込107円”では大分イメージ違いますよね。

別に値上げした訳でもないのに、4月1日から世の中のモノの値段が1割上がったように感じるかもしれません。

ところがなんと、ユニクロさん凄いです。

この総額表示義務を見越して、3月12日から現在の値札の価格そのままで税込価格にしちゃうそうです。
簡単に言えば、全商品を実質1割弱値下げして、税抜価格を税込価格にスライドしてしまうという訳です。

そういえばドコモの新しいスマホ料金プランahamoも、“税抜2,980円”の予定だったのを“税込2,970円”(税抜2,700円)に変更してましたね。
まあ儲かってる大企業はこういう荒業が出来ますが、普通の商店や飲食店では、4月からなんとなく1割高い値段に感じるのを覚悟しておきましょう。

お昼の定食ワンコイン!(500円)という表示も、ツーコイン!(500円+50円)にならざるを得ないですね。