東日本大震災の影響で、原子力発電について少しずつ知るようになりました。
今までのんべんだらりと生きてきた私ですが、若狭湾に多くの原発を抱える関西電力地域に居住している以上、もっと原発について理解を深めないといけないと痛感します。

そんな中、今回の福島原発の事故をめぐる報道で改めて感じたのが、原発推進派と反対派の主張のへだたりの大きさです。
それぞれの立場で専門家と呼ばれる人がいろいろ言っているのですが、その内容は真逆だったりする事もしばしばです。

テレビで“安全でっせ~”、“健康には影響無いでっせ~”と連呼する有名大学教授や電力会社関係者は、モチロン推進派。
その対極で、“爆発するで~”、“癌になるで~”という元原発設計者や、一部のジャーナリストを中心とした反対派がおられます。

立場違えば言う事が違うのは仕方ないのでしょうが、有名大学教授や原発元設計者の言う事がそれぞれ逆だと、専門家や有識者と呼ばれる人もさっぱり当てにならんなあという気がします。
どちらの情報も若干偏っている感があるので、足して2で割ったくらいが真実に近いかな、というのが私のたどりついた一市民としての結論ですが・・・。

推進派が言うほど、原発がそんなに安全な訳ないし。
反対派が言うほど簡単には原発は爆発しなさそうだし。

直ちに健康には影響がないと言われても、じゃあこのまま何ヶ月もこの状態が続いたら?って思いますし。
かといって、チェルノブイリ等の悲惨な話をそのままあてはめるのも極端かな・・・。

今回の原発事故に限った話ではなく、ネットの普及とともに情報判断能力がますます必要になってくるんでしょうねえ。