社会保険庁は、国民年金の2006年度の保険料納付率が、前年度に比べ0.8ポイント下がり66.3%にとどまったと発表しました。
66%と言えば、丁度3分の2にあたる訳で、3人に1人は保険料を納めていないことになります。

これは、いわゆる社会保険庁の不祥事が明らかになる前の2006年度の話ですから、今年はさらに数字が悪くなるかもしれません。
一応、80%への回復を今年度の目標としているようですが、現実的には不可能と言っていいでしょうね。

日本国の国民は、原則として、一定年齢の間なんらかの年金に強制的に加入させられております。
これは本人がイヤと言おうが何と言おうが、法律で定められております。

ところが実際には、2千万人以上いる国民年金加入者の3人に1人が保険料を払っておりません。
そもそも強制加入である以上、保険料の納付率は100%が当たり前であって、目標が80%とか言ってる段階でおかしいですよね。

社会保険庁の問題も含め、現行の年金制度自体が限界にきているのではないでしょうか。
現実的ではないかもしれませんが、今まで納めた保険料は全部国民に返して貰って、1から年金の制度設計をやり直せたら良いのに、と思う30代後半の私です。