突然の発表でしたが、トヨタ自動車の社長が14年ぶりに交代します。
今までの社長は創業家の血筋である豊田章男氏でまだ66歳なのですが、新しく社長に就任される佐藤恒治氏は一気に若返って53歳、なんと私と同い年です。

豊田章男氏がトヨタの社長になったのも53歳くらいでしたが、“まあ若いけど・・・、創業家だし・・・”、という感じでしたが、佐藤氏は多分普通の人なんで滅茶苦茶思い切った人事です。
(豊田家との血縁あるのかな?)
個人的に、豊田章男氏はかなり優秀な社長さんだと前々から思っていたのですが、去り際の見事さにさらに株が上がりました。

豊田章男氏で特に印象的だったのは、前のプリウスが発表になった後イマイチ売れ行きが悪かった際“はっきり言ってカッコ悪いよね”と自分で言ってたところ。
自分とこの目玉車種に向かって社長が言うセリフかよ~、と思いますが、この人それくらい車好きなんですよね。

レーサーとしてハンドルを握ったりチームを率いたりしてますし、車に対する思い入れは、外から見ててもいろんな発言を聞いても相当強いものを感じます。
その一方、就任当時ボンボン社長と揶揄されていたのに、苦しい環境が何度もトヨタを襲う中着実に業績を伸ばし世界一の販売台数にまでトヨタを押し上げ、単なる車好きのボンボンでは無い事を証明しました。

世間的には、ソフトバンクの孫社長、ユニクロの柳井社長、日本電産の永守社長、辺りが最近の“優秀な社長”トップ3位ですが、この3名が揃いもそろって後継者選びに躓いて引退できない状況を見るに、今回の潔い去り際を含め、豊田章男氏はもっと評価されても良いのではないかと思います。
ちょっと豊田章男氏を褒め倒してしまいましたが、“これでホンダに勝ち目が出てくるな!”と本気で思っている変態的ホンダファンの私でした・・・。