今週、英王立獣医科大学が“イングリッシュブルドッグは健康に関する重大な懸念があるので、購入は思いとどまってほしい”と呼びかけているというCNNニュースがありました。
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“交配によって作り出された極端な体形が原因で健康問題に見舞われている”との指摘で、顔の平たさなど“誇張された特徴”に起因する深刻な健康問題を解消するための“緊急行動”を呼びかけたとか。
要するに、人間が無理矢理に作り出した不自然な体型や特徴のせいで病気になりやすから、“飼わないで!”ということですね。

実際に他の犬種と病気になり易さの比較研究を行った結果、1年間に2倍以上の確率で健康問題に見舞われている事が分かったとのこと。
これは残念ながら、うちのパグにも同様の事が言えそうですね・・・。

以前にブログで書きましたが、1歳にして肺葉捻転にかかり大手術をしております。
ブルドッグと同様、胸が広い体型から肺葉捻転になり易い犬種だとその時初めて知りましたが、これも人間が作り出した体型のせいと言えるかもしれません。

顔のしわが原因で皮膚病にもかかりやすく、いわゆる短頭種ですので呼吸器系の病気にもなり易いです。
ただ、“少し病気になり易い犬種だよね~”位の認識であって、何百年も前から存在する犬種なのに、今更“飼わないで!”と言われると辛い話です・・・。

私の好きなサラブレッドも、正に人間のエゴで早く走る為だけに作られた生き物で、生物的には非常にもろく、“ガラスの脚”とよく言われます。
その繊細さゆえに、また人間に愛されるという事実も、皮肉にして悩ましい事実でしょうか・・・。

人間って罪深い生き物です。