広島のエースピッチャーだった北別府さんが本日亡くなったそうです。

阪神ファンの私としては、嫌いなピッチャーの歴代ナンバーワンでした。
物凄いストレートでガンガン三振を取るのではなく、コースのきわどい嫌らしいところをコツコツ突き、審判のボール判定にはいつも不機嫌そうにムッとして、“野球嫌いなんですか?”と言いたくなるような態度で面倒臭そうに(個人の感想です)投げていた姿が今も思いだされます。

抑えられて手も足も出ない雰囲気は無いものの、なんだかんだかで知らぬ間に抑えられ、いつも阪神はやられちゃってました。
広島ファンのひとにとってみれば、なんか分からんけど結局抑えてくれる得体のしれない信頼感があったのではないでしょうか。

そんな北別府さんですが、引退後の野球解説やいろんなコメントを聞いていると、実はめっちゃ感情豊かで人情家のエエおっちゃんでした。
あの現役時代のふてぶてしい態度は演技やったんかいな?と思う位で、嫌いなピッチャーナンバーワンの称号にふさわしくないやん!、もっと悪い人イメージ出してくれ!といつも思っていました。

大谷投手のように肉体的に恵まれていた訳でもないのに200勝もしたのは、エエおっちゃんという本質を隠し、マウンド上では勝負に徹していたから成し遂げられた偉業なのかもしれません。
ここ数年、闘病が続いておられたようですが、今年快進撃中の阪神の岡田監督と同じ65歳という事で、本当に早すぎますね。

阪神ファンには嫌われてましたが、広島では愛された偉大なピッチャー、北別府さんのご冥福をお祈りします。