このところ連日のようにメディアを賑わしているビッグモーター。
問題とされているのは、車の修理等で保険会社へ保険金請求を行う際、実際の修理費用より過大な金額を請求して儲けていたのではないかという疑惑。

特に話題となったエピソードは、ビッグモーターの修理担当者がゴルフボールをぶつけてわざと傷を増やし、自作自演で過大な保険金を請求していたという話。
まあ、これが事実だったら完全な犯罪ですね。

とは言うものの、車両保険を使って修理した経験のある人は感じた事があるかと思うのですが、修理代金の“多少の”水増し請求って結構普通に行われてませんかね?
私自身、何度か保険を使って修理をした経験ありますが、修理代を自腹にするか車両保険使うか悩んでいるタイミングの見積額と、実際に保険を使う!と宣言した後に請求される修理代金では、明らかに後者が高くなっている気がします。

見積と実際の費用に多少の差が生じるのは仕方ないのですが、保険を使います!ってなると修理代は大抵相場の金額よりも増えているような・・・。
まあこっちも自腹じゃないとなったらいくらでもいいですし、ディーラーさんも保険使うんでしたら関係無いですよねー、みたいな感じで。

この辺りは業界の秘め事(いや、逆に常識???)で、保険を使う場合は“多少は”大目に請求しても良いよねという伝統だったものの、ビッグモーターは暗黙の了解である“多少は”のレベルを超えてしまっていたのかもしれません。
まして、ゴルフボールでさらに傷をつけて水増し請求となると、そりゃ多少ではなく犯罪行為ですよね。

この保険金の不正請求の話の後に出てきたのが、“ビッグモーターの店の前の街路樹はみんな枯れている!”事件。
店舗の見栄えをよくするためなのか(道路から見えやすくする?)組織的に全国でやっていたと疑われても仕方ないくらい、ビッグモーターの店舗前の街路樹や植栽は枯れている事が多いそうです。

兵庫県でもビッグモーター店舗前の植栽等が枯れている実態があるようで、知事がわざわざ会見で調査する!と言い出す始末です。
街路樹を枯らすまでの意図があったかどうかは別にして、除草剤的なものを全国的に使用していたとなるとまた問題かもしれません。

これらの話以外にも従業員さん等による批判の密告がいろいろ出てきており、そのエピソードのほとんどに昭和の猛烈ブラック企業の古き悪しき臭いがプンプン漂っていて、思わず懐かしさすら覚えてしまうビッグモーターという会社。
創業社長とそのドラ息子さんは実務を引退されるようですが、大株主で実質の企業オーナーである状態はそのままのようですので、今後も目が離せません。

あ、モチロン犯罪はイカンですがね。