物価高が叫ばれる今日この頃ですが、会計ソフトも値上げブームに思いっきり乗っかっております。
一般のお客様向けは毎年ジリジリと値上げしていたのですが、税理士事務所向けのプロ仕様も値上げの通知がきました。

インボイス制度の導入もあるし、電子帳簿保存法の施行もあるしで、会計ソフトの値上げは覚悟していたのですが、なんと1.6倍!、いきなり6割の値上げです。
1~2割の値上げはあるかなあと思っていたのですが、1.6倍って、どこまで強気やねん・・・。

ソフト会社曰く“15年間同じ値段に据え置いていたので”今回は思い切って、ということのようです。
しかし長年会計ソフトを使ってる側からすると、15年間ほとんど進化せず、消費税率だけちょっと変更して、あとはほぼ前年と同じような中身のソフトなのに、毎年それなりの料金払っていた感覚です。

消費税率の変更等で仕方なく最新のソフトにしないといけないケースを除けば、会計ソフトって古いソフトでも十分使えるんです。
現に、消費税が免税の事業者の方などは、未だに6~7年前の古いソフトで十分やれています。

消費税率の変更のおかげで、会計ソフト会社はこの5~6年位毎年増収増益でウハウハのはずで、“耐えに耐えて苦渋の決断で値上げした”なんてセリフは白々しいことこの上ないです。
と、文句は言ってみるものの、税理士事務所にとって会計ソフトの変更は相当ハードルが高いので、大人しく払うしかないんですよね。

事務所の会計ソフトを変える場合は、お客様の会計ソフトも全て変えてもらわないといけないからです。
お客様にしてみれば、元々税理士に薦められたソフトを使っているケースがほとんどなので、税理士の都合でまたソフトを変えることには当然抵抗があるでしょう。

会計ソフト会社はその辺りの事情を良く分かっているんですよねえ。
このご時世、常識的な値上げは全然かまわないと思っていたのですが、いきなり1.6倍の値上げにビビった税理士のボヤキでした・・・。